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カーブ。

数年前にやっていた仕事は、総務系の仕事だった。総務系というと見た目はスッキリしているけど、実態は全然スッキリしてなくて、簡単に言うと「みんなのための何でも屋さん」だ。

なので、業務内容は多岐にわたる。シンプルなものだと、会議室の予約や予約方法の説明とか、会議室の設備(プロジェクタやマイクとか)の使い方やヘルプ。難しいものだと、事業計画とか販売計画の報告や対策など抽象度合いの高い、かつ難易度も高いものまで。

しかも、担当の社員が少ないものだから、当時は結構働いたと思う(ブラック企業よりも楽だと思うけど)。残業時間は月100時間は超えてたなぁ…。

人間おもしろいもので、疲れてくると心身ともに、即ち、体も心も疲れてきて、特に心の疲れはやっかいだ、と体験した。

心が辛かった時、いくつか救いになったことはあるけど、一つは「どこかで誰かは見ててくれて、助けになってくれる」という、当時の課長(上司)の言葉。上司なので同じ担当なわけで、僕よりも多くの仕事に取り組んでいた。

話を聞くに、その彼は今まで同じような総務系の部署が多かったらしく、やっぱり、心が疲れた時期があったそうだ。

そんな中「味方なんていない…」と思っていたけど、ある時、他の部署の上司が「こいつはよくやってくれている」と、激励もサポートもしてくれたらしい。ある会議の中で。

人間、大なり小なり自分が一番かわいいのは事実だと思うけど、そういう中でも同じような考えて同じような境遇を経験した人はきっといるわけで、個人的には、歯を食いしばりながらも実直に誠実にこなしてきた人は、実力がある上に、味方になってくれたらとても強力。

そして、味方になってもらうためには、自分自身が背中で語って認めてもらうしかない。

誰しも辛い時期はやってくる。そういう中でも、不平不満は言わず(か、少なめに)、夢をいただきつつ、夢に向かいつつ、目の前のことを実直にこなしたら、きっと味方になってくれる人が出てくるはず。

見える部分も大切だけど、見えない部分はもっと大切。

そして、味方は必ずいる。出てきてくれる。

信じて進むのみ。