シングルタスクの効果 〜一つ一つ、仕事をやっつける〜

マルチタスクとシングルタスク。人によってはマルチタスクを推奨する人もいるが、個人的にはシングルタスクが良いと、得た知識からも、経験からも感じている。ポイントをいくつか挙げてみる。

無駄時間が少ない

マルチタスクとシングルタスクを比べると、間違いなく言えるのが「タスク切換え時間の要否」だ。

マルチタスクはその名の通りマルチ=複数のタスクを並行で行うことなので、タスクAをしていて、何かのタイミングで(タスクAはまだ途中だけど)タスクBに取り掛かる、ということをするわけだ。

ここで、切り替える時間が発生する。これはシングルタスクでも同じだけど、マルチタスクはその後、タスクBとかタスクCとかから、タスクAに戻ってくるので、要するに「タスクAに戻るための切り替え時間」が必要となる。

このタスク切換え時間は、結構な時間の無断になる。なぜなら「タスクを切り替える」を具体的に述べると「そのタスクをどこまでやってて、これからどうするのかを思い出す」時間が必要で、場合によっては、前に考えたことを再度考えるはめになるかもしれない(そういう場合は往々にしてある)。

逆にシングルタスクの場合は、タスク一つ一つにフォーカスしてやっつけるので、マルチタスクよりも切り替え時間が少なくて済む。この差は、小さいようで、実はとても大きい。

フロー状態の長さ

僕は作業すると、幸いにも、大体フロー状態になる。要するに、超集中というか、没頭して作業する。この状態になると、周りの声が聞こえないくらい作業できていて、乗っている状態なので、もちろん頭はフル回転しているし、乗っているので作業効率も上がる。

マルチタスクだと、このフロー状態を「維持しない」ので、結局、作業効率が下がってしまう。もしかしたら、訓練や経験次第で、マルチタスクでもフロー状態のままを維持できるのかもしれないが、まだ習得できていない僕としては、シングルタスクの方が作業効率が良い。

ちなみに、一つの作業に集中するためにも、デスクの上は整理整頓しておく。特に、スマホは見ないようにするのがポイントで、画面を下にして机に置くか、バッグにしまっておくのが必須。

急ぎの用事であれば、相手は電話をかけてくる。きっと1回や2回じゃないから、そのうち気づくだろうから気にしない。スマホは各アプリで通知がたくさんくるので、いちいちチェックするのは時間の大きな浪費につながる一方で、チェックは超短時間の作業であまり時間がかかっていないかのように錯覚するので注意したい。

やっぱり、シングルタスクが良さそう。

以上の大きな2つの理由から、僕はシングルタスク派だ。興味のある方は、試していただきたい。