齋 悠記さん との出会い

沖縄のアーティスト:齋 悠記さんがRENEMIAという場所で個展を開かているということを、運良く知ることができた。DISCOVERY というサイトに、たまたまたどり着いたのがきっかけ。

■DISCOVERY
https://www.moiaussibe.jp/1733/

とても良いご縁をいただいた。齋さんの作品はどれも暖かく、ふわっとした気持ちになりつつ自分を振り返ることができる極上の空間をもらうことができる。

制作中は「何も考えない」

齋さんの作品を拝見して思ったのが、その色の奥深さと透明感。その世界観が作り出す雰囲気は、齋さんの内面を見せてもらっているような気がしたが、気づいたら自分の内面と向き合っているという、いつの間にか「自分の対話」をしている不思議な感じ。

言語化できない感覚だが、包まれているような、けれどつきっきりではなくタイミング見て解き放ってくれるような、そんな感じ。

swim & dive2

アートは、その作品を人が見て会話をしたときが完成だと思っている。そして、アートというのは、アーティストの訴えであって、訴えも多種多様存在する。社会に対する憤り、実現したい世の中、環境問題についての発信…。

齋さんの作品は掴みどころがなくて、彼女自身が何を思っているのか知りたくなって、制作中に何を考えているのかと伺ったところ、帰ってきた答えは「何も考えていない」というものだった。

基本的に何も考えず、その時その時のインスピレーションで制作するそうだ。

絵を描くことで、自分の内面を模索した時期

元来、絵を描くことが好きで、高校生の自分は自画像を描いていたこともあるそうだ。それも「自分の内面を探る」とか「自分がどういう存在なのかを探る」という意図があったのだろう、と教えてくれた。

その後、美術の学校に入ってデッサンを学び、デッサンの奥深さを感じつつ、色に着目していった。最初はキャンバスも四角なものだったが、違和感を感じつつ試行錯誤して、現在の「正方形で、角を取っている」キャンバスにたどり着いた、とのこと。

自分との対話ができた、上質な時間を過ごす

アートは、やっぱり素敵だ。なぜなら、作品をとおして自分と対話することができるからだ。対話を通じて、自分が感じていること、なぜそう感じるのかなど気づくことができて、大きな糧となる。

齋さんに、自分が作品を見て感じたことを話すと、とても興味を持って聞いだくださるのも嬉しかった。おそらく、単純に興味があるのだろうと思う。自分が無心で作った作品を見て、人がどう思ったのか。僕なら気になる、そう思う。

作品を通して自分と対話できること、そのアーティストと会話すること。それができるアート、個展は、やはり素晴らしい。

なかなか達成できていない「個展をひらく」という自分の目標。ここ沖縄で必ず達成しようと改めて誓った。