東京デジタルツインの議事録が公開されていた。

デジタルツインとは、「現実空間の情報を取得し、仮想空間内に現実空間の環境を再現するもの」だ。何が嬉しいかというと、ほぼ現実と同じ環境で、正確なシミュレーションをして結果を現実世界にフィードバックできる。

例えば、地震や津波などの災害シミュレーション。

実験として、人工的に小規模で発生させることはできると思うが、当然、大規模なものは実行できない。実際に起こった場合をよりリアルに想定できれば、より良い対策を講じることができる。

デジタルツインは、こういった場合に活用することで価値がある。

東京では、都の取り組みとして「デジタルツイン実現プロジェクト」が実施されている。

検討会も定期的に実施されていて、PJサイトに最新資料も掲載されている。また、過去実施された検討会の議事録が、GitHubにも公開されていた。

【GitHub】東京都における「都市のデジタルツイン」社会実装に向けた検討会

検討会の議事録って、中央省庁関係の検討会は公開されているイメージだけど、東京デジタルツインについても公開されているのは知らなかった。参考になるから、できれば定期的にチェックしたいところ。

ちなみに、総務省もデジタルツインについての報告書を公表している。

デジタルツインの現状に関する調査研究の請負成果報告書

まだまだ多くの人は馴染みのない概念だと思われるが、正確でより現実に近いシミュレーションをできることは、きっと多くの恩恵をもたらすことができると思う。

産業分野での活用が進んで、日本の経済が盛り上がってくれることを祈る。