Social Impact Bond の国内事例と個人的見解。

先日、Social Impact Bond という仕組み。で、SIBについて紹介した。事業展開する上での資金調達の手法で、投資家が出資して、事業主が事業展開して、成果が出た分を行政が投資家に支払う、というビジネスの仕組みだ。

SIBの特徴

行政目線で言うと、投資対効果が見えない事業に出資したり予算確保したりするのは、かなりハードルが高いと思うので、SIBという成果報酬型の仕組みは、扱いやすい点があるかと思う。

投資家としても、SDGsやCSRの観点でもアピールできるという最低ラインは確保できるので、戦略的に投資することもできそうだ。もちろん、成果=利益が出たらなおよし。

事業主は、上記を考慮しつつも、自分の事業を展開するための資金が調達しやすいのであればOKな気がする。

SIBの事例(国内)

離島教育という教育ビジネスを考えている僕としては、国内事例がないか気になったのでググってみた。意外なことに、教育系の事例は多くなく、逆に、認知症などの高齢者介護の分野は事例が多かった。特に国内では。

以下のリンクは国交省が公表している資料。P.2、3が、導入例とメリットが分かりやすく記載されていて参考になった。

【国交省】まちづくり分野におけるSIBの活用(令和3年2月25日)

投資する側は、銀行。銀行が個人投資家や他の組織に働きかけて、卸業者のように資金を集め、一括して事業主に出資する感じ。

他のサイトでは、「社会的投資家」とか「篤志家」とかも、投資元の候補として記載してあったが、こと日本では、まだまだ数少ないと思われる。篤志家は好きだから出資するという方だろうが、社会的投資家はSDGsやESGなど含めて明確なメリットがなければ、出資してくれないだろう。

お金を集めるって、やっぱり大変。

価値を提供して変わりにお金をいただくって、やっぱり簡単じゃない。100円でも難しいと思う。

とはいえ、SIBの仕組みを活用することで、銀行からの出資を受けやすくなるかもしれないので、今後のプラスと考えることにしよう。

他にも、クラウドファンディングで資金調達する手もあるから、調査してみる。ストーリーと熱意などを上図に伝えることができたら、初回のみの資金調達としてアリかもしれない。(継続性はなさそう?)

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