島の役割、排他的経済水域(EEZ)。

沖縄には大小160の有人無人の島々が存在する。沖縄の社会問題(特に離島教育)について調べていると、国益としての「島の役割」が分かった。

その一つが「排他的経済水域」だ。

これは、「漁業をしたり、石油などの天然資源を掘ほったり、科学的な調査を行ったりという活動を、他の国に邪魔されずに自由に行うことができる水域」というもので、日本の経済発展や科学技術の発展、資源確保などに直結する問題だと学んだ。

排他的経済水域(EEZ:Exclusive Economic Zone)とは、漁業をしたり、石油などの天然資源を掘ほったり、科学的な調査を行ったりという活動を、他の国に邪魔されずに自由に行うことができる水域です。海に面している国は、自分の海(領海)の外側に決められた幅を超こえない範囲で排他的経済水域を設定することができます。海に面している国は、これらの活動を行うほかは、排他的経済水域を独占じめしてはならないことになっています。たとえば、他の国の船が通ったり、飛行機が上空を飛とんだり、他の国が海底にパイプラインを作ったりすることを禁止することはできません。

【外務省】ちょっと知りたい言葉の意味!

ウィキペディアによると、大きなポイントは「島」なのか「岩」なのかだ。なぜなら、「島」であればEEZを設定可能だからだ。「岩」だと、領海しか設定できない。

ウィキペディアより

【ウィキペディア】沖ノ鳥島

沖ノ鳥島は無人島だが、日本は「島」として公表しているため、EEZも設定されている。海上保安庁のWebページによると、日本のEEZは以下となっている。

【海上保安庁】日本の領海等概念図

【海上保安庁】日本の領海等概念図

(【図中補足】※延長大陸棚・・・排他的経済水域及び大陸棚に関する法律第2条第2号が規定する海域)

島のあるおかげで、これだけ広範囲にEEZを設定できている。島の役割はとても大きいと実感した。

エネルギー資源の乏しい日本は、テクノロジーを強化して国際競争力を高める必要がある。外交のためにも。

テクノロジーの強化・進化のためには、そのための実験が必要だ。実験のための資源としても、EEZは重要。

一方で、地球温暖化による海面上昇などで、今の「島」が「島とみなされなくなる」恐れもある。身近なリスクとして捉えにくいが、明らかに国益を損なうことなので、まずは認知を広めること、外交にも興味をもってもらうことが必要なのだろうと思った。