運用体制やフローを整えることの重要さ。

気胸で入院中、術前の検査を何度か受けたのだが、すんなり検査してもらえるときと、そうでないときがあった。

「気胸は安静にすべし」ということで、院内の移動は基本車椅子で連れて行かれる。この日は、何やら慌ただしい雰囲気。検査が終わってからも30分程度、お迎えの看護師さんを待っていた。

迎えに来てくれた看護師さん(その日の担当)に聞いてみると、「搬送係という方がいて、普段は患者を検査に連れて行ってくれたりするんだけど、今日はその係の人が何人も休んでしまった。他にも欠員が出ていて、その上、今日は入院が多くて戦場と化している」とのことだった。

入院して気づいたのは、医療スタッフも分業制で回っているということ。

お医者さん、看護師さん、運搬係、事務といった具合だ(多分、もっといる)。分業で効率よく回っている分、欠員が出たらどこかがカバーする必要も出てくるし、極端に言えば縦割りのようなものなので、お互いが業務の詳細を把握しているわけではない。

しかも、今の時代だからきっと病院の経営的にも、最少人数の人員しか雇用していないかもしれない。そうなると、欠員が出てしまったら戦場と化すのは当然だ。

極端な言い方かもしれないが、少子高齢化って、こういうエッセンシャルな職場でもストレートに影響してくるんだな、と実感した。

以前の投稿でも同じようなことを書いたが、一応IT系で生きてきた自分としては、どうにか楽にできないか、と考え込んでしまうのだった。