月別アーカイブ: 2022年12月

Linux Mint で zipファイルの中身が文字化けしていたら unar コマンドを使うのが良い。

文字コードの問題で文字化けするのが原因。LinuxはUTF-8である一方で、WindowsはShift-jis。(個人的にはShift-jisは苦手。UTF-8でいいじゃないって思ってしまう)

対策としては、「unarコマンド」を使うと一発で解決する。

インストールする必要があるので、以下のコマンドを適宜実行する。

コマンド ‘unar’ が見つかりません。次の方法でインストールできます:
sudo apt install unar

使い方は、$ unar ***.zip (zipファイル名) とすればOK。

解凍してくれて、ファイル名が無事に表示された。素敵。

Glideを触ってみたけど、テクノロジーがさらに市民権を得るトリガになると震えた。

Glideは、Webアプリ(iOS、Android両方)がサクッと作れて、サクッとデプロイ(公開)できるサービスだ。今は、日本語には対応していないようだけど、開発UIは分かりやすいので、個人的には問題ない。

https://www.glideapps.com/

Glideのトップ画面

少し触ってみたけれど、本当にサクッとデプロイまで完了できて、びっくりした。手順は以下だ。

<デプロイまでの手順>
1. オープンデータをネットから拾う。今回は宜野湾市のオープンデータから緊急避難所のCSVをDL
2. 取得したオープンデータCSVをGoogle Sheets で読み込む
 →CSVをGoogle Docsにアップロード(保存)
 →アップロードしたCSVを Google Sheets で開く
 →これで、Google Sheetsのファイルが児童で作成・保存される
3. Glideのアカウント作成(Googleアカウントでログイン)
4. 新規でGlideアプリを作成。データは上記2で準備した Google Sheets のファイルを指定
5. 画面を進めると、iPhoneでのプレビュー画面がある開発ページに遷移する。細かな機能は左右上下にあるメニュ等から適宜編集
6. 右上にある Publish を選択して、適当にURLを決めて決定すれば、デプロイ完了
7. 表示されるQRコードを自分のスマホで読み込めば、Webアプリにアクセスできる

以上

Glideでのアプリ新規作成画面
アプリが参照するデータ(DB)としてGoogle Sheetsを選択
開発画面。この状態でほとんどできている。

本当にサクッとできた。驚いた。

簡単なWebアプリなら十分だ。開発の敷居が低くなったというか、エンジニアが要らなくなった気がする。これまで職業としてプログラマが開発していたものが、クリックだけで完了するという、テクノロジーの敷居をぐっと下げてくれたアプリだ。

現時点では、まだプログラマの需要はある。Glideも完璧ではなくて、おそらく、細かな機能は実装されていなかったりするだろうから、プログラマ(人)が開発する方が小回りがきくだろう。

Glideが成長していけば、将来的にはプログラマが不要になるかもしれない。

アートシンキングの可能性

アートって、単なるビジュアルのことではなくて、その本質は「自己探求」と「表現」だと理解している。

一般的に単なるデザインのこと(のみ)だと誤解されていたり、表層的な理解しかされていないのは、抽象度の高いものを思考する必要があるからであって、多くの人が苦手とする分野だからなのだろう。

「人は具体的なモノを見せると動く」と、とある人から教えてもらったことがある。

確かにと大きく納得するとともに、だからこそ、対局にある「抽象度の高い物事」は、人を動かすことは苦手なのかも知れない。人間は感情で動く生き物というし、感情は抽象度の高いものと思われるかもしれないが、別カテゴリの話だ。

兎にも角にも、抽象度の高いものは、多くの人が苦手なのだろう。

アートとは、「自己探求」と「表現」。更にいうと、そこからの「発明」によって人類を先へ進ませるもの。

アートシンキングは、その大枠を活用した思考法であって、哲学であったり、今のはやり言葉でいうWell-beingを見つけるための思考法だと思う。

このアートやアートシンキングは、これからきっとニーズが高まるし、ビジネスチャンスがあると考えている。サービス受益者が分かりづらいとか、結果が出るまでに時間がかかるとか、ビジネスにするには課題が多いかもしれないが、イベントであったり、ローカルビジネスであったり、組わせることで可能になると模索している。

ところで、こういう話をすると、「教育」という言葉が頭に浮かんでくる。事物は有機的につながっているとはずなので、教育によって世代を超えた貢献をすることで、地域やその先にある日本に活力を与えることができるのではないだろうか。これも、模索の日々だ。

泣く女(ピカソ)
泉(デュシャン)

CIO補佐官になってからのメモ(とりあえず、今回は走り書き)

CIOとはChief Information Officerの略で、組織における最高情報責任者を指す。こと自治体においては、No.2を指す場合が多い。すなわち、市町村でいうところの、副市長・副町長・副尊重だ。

国が国内の、特に地方自治体のDXを進める上で、CIOとして都道府県・市町村のNo.2をCIOとすることを推奨していて、かつ、民間から支援人材を積極活用も推奨している。

ちなみに、僕はある2つの地方自治体からCIO補佐官として任命いただいていて、また1つの地方自治体からDX検討員として指名いただいている。

実施することはその自治体によるが、2022年の現状においては、まだまだ帰雲城製から、庁内体制の整備を実現することが現実的という状態だ。

CIO補佐官に求められるスキルは、国の資料には以下の通り記載してある。結構なスキルだ。というか、地方自治体のNo.2の補佐だから、これくらいのスキルがあることが望ましいということだろう。

自治体DX全体手順書(第2.0版)より

【参考】自治体DX全体手順書(第2.0版)

かくいう僕は、運良くCIO補佐官に任命いただいたというレベルで、ここまですごいスキルを有していないが、有しているからできるとか、有していないからできない、ということではないと考えて行動している。

要するに、自治体DXを推進すればOKなんだ。

ちなみに、全国のCIO補佐官の実績を調査したところ、高校生とのディスカッションとか、そういったものが見受けられた。

僕の取り組んでいる内容は、以下の通りだ。

  • 職員向けの勉強会実施
  • 各担当からアサインされた職員で後世されるDXプロジェクトチームの伴奏

こう文字にするとあまり実施できていないようにも思えるかもしれないが、実は書けている時間も労力も多い。

勉強会については、国が出している計画書や手順書をなぞればそれなりの資料ができるかもしれないが、そもそも教科書チックで読みづらい内容なので、もっと初心者でもとっつきやすい、要するに精神的な障壁が低いものが好ましいことから、ゼロから資料を作成した。

また、プロジェクトチームについても、進め方や具体的な手順などをレクチャするという伴奏をしている。

手取り足取り感があるかもしれないが、そもそも職員は通常業務に忙殺されているので、DXは「追加業務」として敬遠されがちだし、だからこそ、シンプルな内容であったり、伴奏する方が効果が高い。

ということで、必然的に時間も労力もかかるし、進捗も一朝一夕では出ない。出るのであれば、CIO補佐官は不要なのだ。

全国にそれぞれCIO補佐官が任命されていて、それぞれが活動していると思う。これで、地方自治体のDXが進んで、ひいては日本全体のDXが進むことを祈るし、僕が任命いただいている自治体は、その中でも先頭を進めるように取り組み続ける所存だ。

Linux Mint 21 Venessaで Kindle を読む。

Linux Mintを使いだして早1.5ヶ月。マイノリティの弊害というか代償?として、以下が挙げられる。

①Amazon Kindle が Linux では見れない
②ぴったりサービス(行政手続きのオンラインサイト)に対応していない

そう、たったの2つだ。Linuxバンザイ。

②は、少なくとも現時点では必須ではないが、①はヘビーユーザなので改善したいと思っていた。調査したが、Linuxのままで動くKindleソフトは配信されていないので、仕方なくPlayOnLinuxを利用することにした。

が、PlayOnLinuxでは、Kindleソフトのインストール途中で Runtime error が表示されてどうやっても解決できなかったので断念。他のサイトでは、事前にとあるディレクトリを作成したらOKとの情報があったが、解決しなかった。代わりにWineを利用することに。

手順は以下の通り。

1.Wineのインストール(https://wiki.winehq.org/Ubuntu
2.KindleCloudReader(https://read.amazon.co.jp/kindle-library)を表示
3.表示された本を、どれでもいいのでクリック
4.表示された画面から「PC&Mac」を選択してexeファイルをDL
5.WineコマンドでKindle.extを開始 or Kindle.extを右クリック>「Wine windows プログラムローダーで開く」をクリックすることで実行

初回起動時は、Amazonのアカウントの認証画面が出てくるので、いつもどおりログインすればOK。

起動したKindleの画面

多少表示が崩れたり、フォントサイズなどの設定がリセットされてしまう場合があるが、骨子となる機能は動作するのでOKとする。これで、LinuxでKindleが読めるから読書が捗る。やはり、スマホよりも大きな画面で読む方が楽だ。

なお、5では「右クリック起動」の方がターミナルを表示しなくても良いので、画面上では煩わしくないと思う(僕はターミナル好きなので全然問題ない、というかむしろ好ましいけれど)。

それと、Wineを入れたおかげか、Chrome上でも本を選択すると読めるようになっていた。ただし、毎ページを都度DLするようなので、サクサクと読めない。Kindleアプリで呼んだほうがストレスフリーだ。

蛇足だが、Kindle.exeをDLする時の画面で、「PC&Mac」と表示されているのが面白い。世の中のPCは、Macかそれ以外かって感じに見えるからだ。Appleの偉大さを感じる。