地方創生を成功させるには、「事業創出→雇用創出」が最重要ポイントになるはず。
もしくは、そういう地域の近くのベッドタウンなどの「住みやすい街」を狙うか。
後者の「住みやすい街」は、自分の地域で雇用創出が望めない場合の戦略として考える。
少子高齢化で地方から人が流出し続けている現状で、流出を食い止めて逆に増やすためには、稼げる仕事があることがまず大切。なぜなら、雇用でライフスタイルが変わるから。
対極をなして重要なのは「住みやすい街」で、子育てがしやすいとか、教育を受けさせやすいとか、情報やチャンスが近場にある方が好まれると想定される。
ただし、いくら住みやすい街であっても、活動資金となる所得(給与)がなければ辛い生活になるかも。
両方あれば、とてもいい。
片方だとしたら、「雇用は域外、生活はその地域」もしくは「雇用はその地域、生活は域外」という具合になれば、いいのかもしれない。
自治体からすると、「雇用創出→事業儲かる→法人税の歳入が増える」という構造が期待できるかもしれないから、特に地場企業に希望を持ちたい。よって、スタートアップは重宝できるはず。
対して、住みやすい街にして、人が増えると、域内の需要が増えるから、地方消費税などの地方税が増えて、自治体の歳入が増えるかもしれない。
兎にも角にも、稼ぎ頭が地方に存在しなければ、地方は、結構な確率で消滅するのではないだろうか。
日本を日本として後世に伝えていくためにも、地方の歴史文化を守りつつ、存続させるには、稼ぎ頭が必要だと考える。
話は変わるが、日本テレビの「THE 鉄腕 DASH」という番組が好きでほぼ毎週視聴しているが、最近『伝えたいニッポンの美味いメシ DASHメシ遺産』という、地域特有の食文化で、かつ農林水産省の郷土料理データベースにない料理を探す企画がスタートしていて、とても感動した。

鉄腕DASHは、前々から地方創生に資する上質な企画を立てて、しかも継続している、メディアとしての可能性を理解して活用している数少ない良質な番組だと好感をもって視聴している。
こういう番組がもっと人気を得て、地方の現状の認知を上げ、ソフト的にも地方と都心部のつながりを維持・向上させてくれることを祈るし、自分がトライする場合も、できれば一緒に(ゆるくても細くてもいいから)つながって、連携しつつ事業を進められたら、と思う。
ちなみに、農林水産省のデータベースは、「うちの郷土料理」というのが正式名称らしい。おもしろい動画をYoutubeにあげていたりと、農林水産省も頑張っている気がする。
うちの郷土料理:農林水産省( https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/ )