「自分勝手」と言われる人は沢山いると思うけど、よくよく考えてみると人間は誰しも自分勝手であって、そんな中で自分勝手と他人から言われる人は結構興味深いと思う。
とどのつまり、バランスの問題なのだろう。
なにかの基準があって、相対的に自分勝手の度合いが高い人が、自分勝手と言われているのだろう。
明確な基準=境界線って、きっとない。千差万別。自分の置かれている環境によってもその境界線は(微妙に)異なるはずだ。なぜなら、自分の属する母集団においての相対評価だからだ。生まれ育った環境とか置かれている環境によって、母集団における相対評価は変動する。
結局、なんでもバランスなんだ。
自分勝手も自分勝手じゃないも、バランスなんだ。
人生において、このバランス感覚はとても大事な気がしてきた。
片方によると自分勝手(=自分を守れる)、もう片方によると相手に合わせる(=自分が守れない)となるケースもあると思う。アサーティブにコミュニケーション取るためにも、バランスを意識した、ニュートラルな視点を保ちたいものだ。
ところで、先日、バスの所在地を示す電光掲示板の真下を観察してみた。路面に反射する光が妖艶な感じで電光掲示板の真下を飾っていた。よく見ていると境界線が分からなくなるような、そういうエッジの聞いた雰囲気がステキだと思った。
これもある種のバランスだと思う。明確でもあり、曖昧でもある境界線を持つこの景観は、色々と思考を巡らすことができる、僕にとって、良い出会いだったと心底思っている。
