月別アーカイブ: 2022年2月

スタートアップと大企業のコラボ。

ご縁があり、25年前にスタートアップを立ち絵上げて経営を継続されていて、その間に複数のスタートアップや団体も立ち上げ代表をされている方とお話することができた。

  • プロトタイプを小さくスピーディに回す
  • ターゲットユーザはしぼって具体的にするほど関係者も説得しやすいしに巻き込みやすい
  • ターゲットユーザの絞り込みが甘いと、ビジエンスモデルを考えていくに従ってターゲットユーザがぶれてきて、本来の目的を見失うリスクがあること

など、金言をいただくことができて嬉しかった。正直、どれも教科書どおりなのだが、逆にそうだからこそ、大切なんだなと思った。

また、大企業とスタートアップのコラボも退治、ということもおっしゃっていた。

これも頷ける。お互いのWinを組み合わせる、ということだと思う。

特に大企業だと、組織上、多段構成になっているため経営判断が遅いというデメリットがあったり、クリエイティブとかイノベーティブな人材が不足していたりするので、スタートアップのスピードと人材はほしがると思う。

スタートアップは、資金・企業体力や、社会性・知名度という観点では大企業に負けているかもしれないので、大企業に便乗して成長加速させることができそうだ。

よってコラボすることで、Win-Winの関係を築くことができる、という意味だと思った。

利害関係が一致すればOKと思うし、移り変わりの激しい現代においては、むしろ常套手段とも考えられる。

お互いの新陳代謝アップや、細胞活性化のために、良いコラボが広まっていけば良いと思ったし、自分自信、スタートアップにチャレンジしようという気持ちがさらに高まった。ありがたい。

自分ログの価値と、花開くタイミング。

日記のようなブログはテーマが絞られていないからNGと言うけど、本当だろうか?

自分のログ=軌跡としてコツコツ記載。その時どういうことを学んでいたのか、思っていたのかを蓄積。

そして、いつか自分が大成をなした時、一気にブログの価値が花開くのではないか。

自分を振り返ることができるツール、それだけでも十分価値がある。

やってみないと分からないし、やって良かったと思えるように、着実に一歩一歩進んでいく。

構成作家という仕事

伝わること、そのためにストーリーが効果的。

伝えることよりも、伝わることが大事な今の世の中では、構成作家というお仕事はとても魅力的だと思う。なぜなら、人に伝わるストーリーを発信できると思うからだ。

言葉遊びはほどほどにしたいので言及しないが、伝える=自分本位、伝わる=相手本位とした場合、圧倒的に「伝わる」の方が価値が高い。

十分に伝わるための工夫の一つとして、背景まで含めたストーリー仕立てにすることが効果的だと考えている。

先日投稿した以下の記事にも記載しているが、例えば、メゾンカカオのチョコレートが挙げられる。

非常識な滑らかさで注目を集めているチョコレート。その商品価値だけでも素晴らしいが、創業者の石原さんのストーリー(※)を知れば、チョコレートの味わいも一層よくなると思う。

(※ラグビーで活躍→怪我で挫折→学生コーチ→社会人でも活躍→コロンビアでのカカオとの出会い→チョコ苦手だけど創業→試行錯誤で生チョコ実現→コロンビアで学校建設)

https://hiro-lab.net/archives/1134

ストーリーのプロ、その1つが構成作家だと思う。

ストーリーにする、人に伝わるためには、情報の順序が大事だ。理路整然なだけでなく、人間心理に寄り添って訴えると効果が高い。

むしろ、人間は感情の生き物だから、人間心理の方が大事なのかもしれない。

「論理→理解、感情→動機」ということだ。人間は理解するだけでは動かない。感動したら、論理を超えて、不合理でも動く。

構成作家は、情報の順序や中身を考えて組み立てる人だ。(中身は「放送作家」の方が色濃いか?)

今まで構成作家について触れることも考えることもなかったけれど、こう考えると、とても魅力的な仕事だな、と感じて止まない。

【参考サイト】構成作家って何?|仕事百科

モバイルフレンドリですか? →え!?

ブログ運営において、どれだけ見られているかとか、どういう検索ワードでたどり着いてもらっているか、などを知るために有効なのが、 Google Search Console だ。

Googleってすごいな、と思うことの一つは、GmailやGoogle Maps など多くの高品質サービスを無料で使えるという点で、このGoogle Search Console もそのうちの一つと思っている。

別に細かな分析をするわけではないけれど、単純に興味があるので画面をチェックしていたら、モバイルユーザビリティというメニュが目に入ったので、ちょっと調べてみた。

どうやら、読んで字のごとく、モバイル、即ちスマホなどでブログを見る場合に関係する項目のようだ。

ここで「テキストが小さすぎて読めません」というエラーメッセージが出ることがあるようだ。

Googleがチェックしてくれて、スマホで見るには文字が小さい、と判断された場合に出力される模様。

こういう「スマホでも見やすい」ということを「モバイルフレンドリ」と言うらしく、チェックするサイトまで用意してくれている。とういことで、早速テストしてみた。

モバイルフレンドリのテストのページ

Googleのモバイルフレンドリのテストのページ

上記画面に、チェックしたいサイトのURLを入力して「テスト」ボタンをクリック。

テスト中の画面。何気にドキドキする。
テスト結果

こういう具合にテスト結果が表示される。

運良く、このブログはOKをもらうことができた。もしNGであれば、サイト管理者に相談して、フォントサイズを大きくするなどの対処をしてもらう必要がある。

Google Analytics だと、サイトを見てくれた人のデバイス種類も把握することができる。僕のブログの場合は、8割以上がデスクトップだが、今の世の中的にはモバイルが増えているだろう。

だから、上記サイトを活用して、モバイルフレンドリかどうかを定期的にチェックすることも、良いサイトを提要し続けるコツなのだと思うので、取り組んでいきたい。

逆張りの発想と、価値=商品についての考え。WPのテーマ有料or無料から。

今までWordpressでブログをいくつも構築・運用してきたが、全部無料テーマでどうにかしてきた。

基本的に「極力お金をかけない方針」で動いてきたからだ。

ただ最近は、伸び率やコスパを考慮して、投資と判断できるのであれば、有料でも積極的に使うべきだ、と考えを改めている。時間が一番貴重だ。

ちなみに、無料テーマを駆使しようと試行錯誤したが、どうも、思う通りのカスタマイズができない。テーマと一口に言っても奥が深い。

本が出版されていたり、ビジネスになっていたりすることを考えると、たしかにそうだよなと頷ける。

一方で、逆張りの発想にチャレンジするのもありかもいれない、とも思っている。

みんなが有料テーマを使うのであれば、あえて無料テーマのカスタマイズにもう少しチャレンジしてみて、その情報を発信する。

「有料テーマを使う人=行動する人は少数だから、行動したら成功する」と言われているので、逆に言うと大多数が失敗していて、それが無料テーマでの挫折としたら、成功できるネタを発信することは「価値=商品」になるのではないか。

あとは、商品販売までの時間が、売上に見合うか、か。検討しよう。

「観光」を改めて考えている。

インバウンド需要の回復はきっとくる

コロナの影響で外出規制がかかってしまって、思うように旅行や観光ができなくなっている今だが、おそらく、いやきっと、コロナはおさまって、今までのように外出できるようになるはず。

今まで観光に興味があったわけではないが、ローカルビジネスを考えると、どうしても、海外を含めた外からのお金、いわゆるインバウンドを活用しない手はない、と強く思うようになった。

ローカルが衰退していく要因は「職」!?

ローカルは、人口が少ない=マーケットが小さいということで、人間でいうと基礎代謝が低いみたいな感じで、そもそもビジネスチャンスが制限されている、と思っている。

個人的には、地方でも稼げる職があって、移住・定住が増えて人口が増えることが、まずは要点なのだと思っているが、そもそも職がないので難しい。

ただでさえ移住・定住は、職意外にも地元に馴染めるかなどのハードルがたくさんある。

それに、職がなければ少子高齢化が進んで、働き盛りの労働人口が減るので、地方の産業が衰退していってしまって、結局職が減っていく、という悪循環に陥ってしまう。

ちなみに、職が減ると、法人税が減るので、地方自治体の財源が苦しくなって、公共サービスが充実せず、即ち子育て世代含めて生活しにくい環境となるので、これまた外に流出してしまう可能性が高まる。

ローカルならではの独自性がカギ?

ということで、やはり職なのだ。ローカルでも安定して稼げる職があれば、正のスパイラルに転換することができるはずなのだ。

では、どうしたらそういった職を生み出せるのか。ただでさえ、マーケットサイズが小さいローカルで、どうしたら?

一つの方法は「独自性のある職」を確立するのもアリと考えた。なぜなら、差異化ポイントがあれば、インターネットで世界とつながっている現在では、自分の発信が海外につながって、海外からもお金を期待できるからだ。

ローカルの独自性は、その土地土地の文化であったり、自然だと思うし、これは他では真似できない。

だとすると、伝統工芸や観光も、ビジネスチャンスがあると考えることができないだろうか?

プロデューススキルとビジネススキルをつけて「観光」でも盛り上げる

素材があるとして、あと大事なのは、プロデュースするスキルと、ビジネススキルだと思う。特に、プロデュースするスキルは、ローカルであればあるほど弱いというのが僕の肌感覚だ。

統計的に、行動する人が少ないからだと思う。ローカルは母数で都会に負けるため、行動する人の絶対数が少なく、そういった環境では先進的な思想や行動が誘発されないのだろう。

もったいないが、逆にチャンスととらえると、伸びしろが多いわけだから、やれないことはない気がする。

母数は少ないだろうが、「観光」を軸に自分から行動して同じ志の仲間を見つけ、行動の輪を広げていきたい。その行動がきっと、ローカルを発展させることになると信じている。

Social Impact Bond の国内事例と個人的見解。

先日、Social Impact Bond という仕組み。で、SIBについて紹介した。事業展開する上での資金調達の手法で、投資家が出資して、事業主が事業展開して、成果が出た分を行政が投資家に支払う、というビジネスの仕組みだ。

SIBの特徴

行政目線で言うと、投資対効果が見えない事業に出資したり予算確保したりするのは、かなりハードルが高いと思うので、SIBという成果報酬型の仕組みは、扱いやすい点があるかと思う。

投資家としても、SDGsやCSRの観点でもアピールできるという最低ラインは確保できるので、戦略的に投資することもできそうだ。もちろん、成果=利益が出たらなおよし。

事業主は、上記を考慮しつつも、自分の事業を展開するための資金が調達しやすいのであればOKな気がする。

SIBの事例(国内)

離島教育という教育ビジネスを考えている僕としては、国内事例がないか気になったのでググってみた。意外なことに、教育系の事例は多くなく、逆に、認知症などの高齢者介護の分野は事例が多かった。特に国内では。

以下のリンクは国交省が公表している資料。P.2、3が、導入例とメリットが分かりやすく記載されていて参考になった。

【国交省】まちづくり分野におけるSIBの活用(令和3年2月25日)

投資する側は、銀行。銀行が個人投資家や他の組織に働きかけて、卸業者のように資金を集め、一括して事業主に出資する感じ。

他のサイトでは、「社会的投資家」とか「篤志家」とかも、投資元の候補として記載してあったが、こと日本では、まだまだ数少ないと思われる。篤志家は好きだから出資するという方だろうが、社会的投資家はSDGsやESGなど含めて明確なメリットがなければ、出資してくれないだろう。

お金を集めるって、やっぱり大変。

価値を提供して変わりにお金をいただくって、やっぱり簡単じゃない。100円でも難しいと思う。

とはいえ、SIBの仕組みを活用することで、銀行からの出資を受けやすくなるかもしれないので、今後のプラスと考えることにしよう。

他にも、クラウドファンディングで資金調達する手もあるから、調査してみる。ストーリーと熱意などを上図に伝えることができたら、初回のみの資金調達としてアリかもしれない。(継続性はなさそう?)

購買行動の変化→AIDMAから「パルス型」へ。

従来の購買行動フレームワークAIDMA。ただし、マーケター目線のもの。

AIDMAとは、消費者の「購買決定プロレス」を説明するモデルの1つだ。簡単に言うと、ある人があるモノを買うまでの流れ、をモデル化したもの。

  • A(Attentin)→ 消費者が、その製品の存在を知る
  • I(Interest) → その製品に興味を持つ
  • D(Desire) → ほしいと思うになる
  • M(Memory) → 記憶する
  • A(Action) → 最終的に購買に至る

このように、購買決定プロセスをAIDMAに分解して、自分のターゲットユーザがどの段階にあるかを意識しつつ、コミュニケーション戦略を練る、という使われ方をする。

AIDMA

【出典】グロービス経営大学院

このモデルはとても有名で、多くのマーケター(マーケティングを仕事にしている人)は必ずと言っていいほど知っているし、意識しつつマーケティング活動を実施している。

ただ、Googleの調査によって、最近の消費者の行動が、AIDMAに合致しないトレンドがある、ということが分かってきたようだ。

購買には検索を利用するケースが主

消費者がその商品を知るきっかけは、60%が検索。以外にも、専門サイトやSNSは13.2%、7.8%とそこまで多くなかった。(個人的には、SNSの広告で知るケースも多い気がするので、この数値の信憑性は微妙だと思うけど)

どちらにせよ、まだ検索は、多くの消費者に使われているし、購買のためにも利用されているということが分かる。

Googleとヴァリューズが連携して分析

180万人分のデータから7221人のデータを抽出、そしてさらに、そこから50人を選出して、検索ログデーだを最大2年分読み解くという調査を実施した(対象者には事前に許諾を得ている)。

結果、冒頭のように、今まで常識として(マーケター界隈が勝手に思っていた?)AIDMAなどの購買決定プロセス=一本道のとおりに、消費者は購買プロセスをたどっていない、ということが分かったようだ。

参考サイトの文章が秀逸だったので、そのまま引用したい。

つまり多くの場合で、情報探索行動は、現れたり消えたり、期間を空けて思い出したようにまた現れたり、また「このタイミングでなんでまたそれを調べるの?」「結局、何も考慮していなかったそれを買っちゃうの?」など、マーケター側からするといわば“ちゃぶ台返し”のような行動が多発していることがわかってきたのです。実はこういった不規則な情報探索行動は、日本のみならず、アメリカ、ヨーロッパにおける調査の結果からも同様な発見がなされています。

実を言うと、彼女は今回、1 年半ほど旅行に関する情報探索行動を取っていましたが、もともと 2017 年にハワイに行ったときに、すでに新婚旅行はハワイと決めていたとのこと。つまりその時点で一度心に決めていた、つまりパルスしていたとのことでした。その上で彼女は、結局最後までこの気持ちを貫き通したわけです。検索ワードだけを見ると、同じような情報探索行動をしていたと思えるギリシャやバリ島も、ハワイの決断を後押しするためだけに行われた情報探索行動だったようです。

【出典】【Think with Google】観察してわかった 5 つの特徴、消費者も気づかない「実はだいじ」が大事

情報探索をかき立てる8つの動機とバタフライ・サーキット

上記のような個別分析から、無秩序な情報探索行動に人々をかき立てる理由として、8つの潜在的な動機が見えてきたとして、以下を挙げている。とても興味深いし、どれもリアルに感じられて納得できるものばかりだ。

これって、生物としての欲求レベルに収束する、かつとてもシンプルなものな気がする。

AIDMAの購買決定プロセスが従来、かつほぼ正解だとすると、比較検討がプロセスに含まれているだけ高等な意思決定プロセスとも言えないくもない(強引?)だけど、この8つのカテゴリはどれもシンプル。

そのシンプルな動機から、パルス的に、即ち瞬間的に購買に至っているとしたら、情報過多の時代なので、短時間でシンプルに決めた方が効率も良いし、脳も対処しやすい、というかそうじゃないと対処できないので、より本能的に物事を決定するトレンドが強まっている、と考えることができるのかもしれない。

情報探索をかき立てる8つの動機

【出典】【Think with Google】ギリシャ? バリ? はたまたハワイ? 新婚旅行の検索行動から見えた情報探索行動のリアル:バタフライ・サーキットと 8 つの動機

さらに、この8つを「さぐる」と「かためる」の2つに分けてGoogleが考察をしていて、その2つが不規則に入れ替わったり繰り返したりする行動特性があることを導いていて、「バタフレイ・サーキット」と名付けている。

要するに、AIDMAとシーケンシャルに購買決定プロセスをたどっているのではなくて、「さぐる」と「かためる」だけでも、行ったり来たり、繰り返したりを得て、突然、パルス的に購買決定し、その後も、「さぐる」と「かためる」の検索行動を繰り返している、ということが分かったようだ。

本当まったく、人の行動っておもしろいし興味深い。中には、自分の行動を忘れている人もいたようだ。それぐらい、無意識に近いレベルで人は行動しているものもあるし、逆に、データから行動を把握できている、というGoogleの分析もすごいと思った。

バタフライ・サーキットの5つのパターン

さらに、このバタフライ・サーキットを5つのパターンから整理・分析している。文章が多いが、内容がとてもおもしろかったので紹介したい。40%程度は端折っているので、全文は参考サイトを見ていただきたい。

この他、①車、②不動産、③スキンケア、④旅行、⑤生命保険の産業分野のそれぞれで、5つのパターンの割合も整理されていて、とても勉強になる。

  • 【全方位型】
    • 購買決定まで満遍なく積極的に情報探索して、かつ「さぐる」と「かためる」がバランス良く現れる
  • 【主観型】
    • 積極的に情報探索するが、全方位型に比べて「みんなに教えて」、「にんまりさせて」が極端に少ない。
    • モバイル検索に頼る傾向があり、日頃からスマホを使った気晴らし検索をしている結果として、ピンときた商品にパルスして購買を決定。その後、その商品のスペックなどを調べ始める。
    • 自分がいいと思えば、他人の評価はあまり気にしない
  • 【慎重型】
    • 商品購入を思い立ってから検討している間、網羅的な情報探索をし、購買が決まると、最後には実店舗に出向く
    • 友人や家族、店舗スタッフの意見やオススメを聞くことが多く、情報ソースをオンラインだけに頼らないトレンドがある
    • 情報探索は「学ばせて」「解決させて」の割合が比較的大きい
  • 【真面目型】
    • 慎重型の逆で、オフライン→オンライン的な行動が多い。雑誌や口コミといったオフライン情報に触発されて購買意欲がパルスし、そこから本格的な情報探索を始める
    • 情報探索も「学ばせて」「解決させて」「心づもりさせて」といった動機が多く、客案的な情報や機能性を知りたがる。
    • 自分の購入すると決めた商品に関してしっかり学んでおきたい、さらには入手した後に想定される問題にもあらかじめ対処しようとするトレンドがある
  • 【瞬発型】
    • デジタルでの情報探索で商品やサービスを発見することをtな惜しみ、そこで得たインスピレーションに従い、これ!と思ったら一気に専門サイトなどを訪問し、一定の確信を得て購買する
    • 一方、購入決定後に、その決定の正当性を気にするトレンドがあって「心づもりさせて」「答え合わせさせて」の情報探索が多く見られる
    • 思い立ちから購買決定までが、もっとも瞬発的に行われる

アナログ回帰もしくは、アナログありきのデジタルとの融合が今後のカギになるのでは?

この記事を読んで思ったのは、情報過多と価値観の多様性が進む現代と将来においては、アナログが重要になるだろう、ということだ。

参考サイトの最後にも出てくるが、バタフライ・サーキットがONになるトリガはとらえどころがないが、例えば、脳機能でいうとRASであったり、心理学用語でいうところのカクテルパーティ効果であったりと、人間本来の機能に由来している要素を鑑みた方が得策だと思う。

僕はApple信者だが、その理由は「アナログとテクノロジーの融合と調和を、デザインの根幹としているから」だ。

生活に溶け込むような、そもそも生活の一部だったように使えるデザインになっているのは、その根幹があるからと思っている。

人間の脳構造や機能や原始時代からさほど変わらないらしい。対して、テクノロジーの進化は著しい。ハードウェアとしての人間はついていけてない。

そういう現代と将来において、人間本来を思いつつ、一人ひとりが満足行く人生を送るためにも、アナログとデジタル(テクノロジー)の調査と融合を考えていく必要があるだろうし、考えていこうと思う。

参考サイト

【Think with Google】従来の購買行動はもう当てはまらない、情報探索行動を分析してわかったこと:バタフライ・サーキットと8つの動機

Social Impact Bond という仕組み。

ニワトリとタマゴ

事業に取り組むためには、資金が必要となる。

ただ、その資金を調達することが簡単ではないので、一旦のハードルとなる。

資金調達のために、事業主は、自分のプランを練りに練って投資家や銀行に説明して、資金を調達する。

ただし、行政サービスの場合は少し特殊な気がする。なぜなら、行政の資金=税収=地域住民・国民の血税なので、課題が確かにあって、確実に効果が出るものでなければ、予算確保には至らないからだ。

結局、ニワトリとタマゴの話のように、どっちが先?という論になって、前に進めなくなることが多々ある。これは僕の経験則。

SIB = 前に進むための一撃(一手段)?

そんな中、あれこれ検索していたらSIB(Social Impact Bond)という仕組みがあることを知った。

端的に言うと、成果報酬型の投資スタイル、だ。

投資から回収までの流れは以下のとおりだ。

  1. 投資家が、サービス提供者に、事業資金を提供
  2. サービス提供者が、サービスを提供
  3. サービスの成果を、独立した評価期間が評価
  4. 成果目標を達成した場合のみ、行政が、投資家に、成果報酬を償還

なるほど、最初の資金調達は投資家から。そして、目標達成したら、行政から投資家へ支払われる、という成果報酬型か。

これであれば、なかなか判断できない行政よりも、投資家の方が判断も早いだろうし、事業内容が良ければ資金提供してくれる可能性が高いと思う。SDGsなどの観点からもアピールできる。

行政としても、成果が出たものだけ支払えば良いので、無駄がない。

サービス提供者としても、投資家を口説くことができたら資金調達できるから良い。

成果報酬型のビジネススタイルは、これから主流になるか?

正直、個人的に考えていたビジネススタイルと合致していて、印象が良い。

世の中の状況、価値観の変化と多様性、インターネットにつながっている時代とweb3/DAOの時代の到来およびその時代での価値観、を考えると、投資家としてもありなのではないか?

ソーシャル・ビジネスの部類にも入るかもしれないが、これから注目されていく気がするし、一見、効率が良いスタイルと思うので、今後も注目していきたいし、個人的にチャレンジたいと思っている。

参考サイト

SIBの仕組み

「投資家と起業家」のまとめ。

Charworkの創業者である山本敏行氏が書いた書籍。体験談踏まえつつ、スタートアップの要諦が記載してあって参考になった。

投資家の目線、起業家の目線でそれぞれ記載してあるが、ササッと読んで気になった部分をかいつまみ紹介する。

メンターは必要→最短ルートを進むため。

メンターは文字通り先人として指導してくれる人なので、情報収集や最も効率的かつ最速の進め方などもを教えてくれる。

書籍では、Chatworkをモバイル・ワールド・コングレスに出展しようとしていたことに対して、FacebookeがWhatsAppを2兆円で買収したことが業界を震撼させていて、サンフランシスコで、関係業界者が集まっての展示会があるから、そこに出展することが効果が高い、と指導を受ける。

そういった情報を知らなかった著者は出展し、海外メーカと商談を行うことができた、という内容。

狙っている業界で一次情報を知っている人との繋がり、それがメンターであれば効果覿面。参考となった。

ビジネスアイデアのチェックリスト10

  1. どう新しくてイノベーションなのか
  2. このビジネスはスケールするか
  3. スケールしたときの品質は担保できるか
  4. 過去にこの領域の経験があるか
  5. 学生が考えがちなアイデアではないか
  6. 市場はあるか、すでに競合はいるか
  7. 口コミが起きるか
  8. ビジネスモデルが広告頼みになっていないか
  9. サービスへの依存度・リピート頻度が低くないか
  10. 世間が応援したいと思えるようなビジネスか

個人的には、9と10が特に共感できた。

9はストックビジネスとなっているか。例えば、サブスクみたいなビジネスモデル。依存度・リピート度が高ければ高いほどストック収入が得られるので、いわば「固定的な収益」の確保となる。

これが大事なのは、常に新規顧客を必要とするかどうか。

常に必要であれば、とても苦しい戦いになるかもしれない。

10は、SIB(Social Impact Bond)やSDGs、ESGなどに通ずる内容と思う。クラウドファンディグなども関係するかも。ローカルビジネスを考えている僕には、関係が特に深そう。

Social Impact Bond の国内事例と個人的見解。

情報収集&プロトタイプ作成の手段

  • Googleアラート(指定したキーワードのニュースを自動的にメール通知)
  • Crunchbase(世界最大級のスタートアップデータベース)
  • STUDIO(コーディングなしでホームページを作成できるサービス)
  • Prott(コーディングなしでプロトタイプを作成できるツール)
  • Datavase.io(企業・投資家の評価データが集まる検索サービス)

新規事業の成功率を上げる鉄則

とにかくスピードが命。スピード!スピード!スピード!

新規ビジネスはMVP(Minimum Viable Product)を作ることが大事。MVPとは、最小限の機能を備えた「サービスのβ番」を使って市場の反応を見ること。

著者はβ版よりも前の話で、β版を作るよりも、取り急ぎプレゼン資料を作ってユーザにアプローチして反応を見る、ということを勧めている。

シリコンバレーでは、80%できたら市場からのフィードバックをもらい、軌道修正をして、改善サイクルを超高速で回す。

日本人が100%仕上げている間に、シリコンバレーでは300%まで持っていくイメージとのこと。

シリコンバレーのプロダクト開発のイメージ(出展:書籍内より)

資金調達のピッチのポイント

  1. Problem(問題)
  2. Solution(解決策)
  3. Market Size(市場規模)
  4. Traction(実績)
  5. Unique Insight(独自の洞察)
  6. Business Model(ビジネスモデル)
  7. Team(チームメンバ)

Problemは「者s界や事情の問題」と、それをどう解決しようとしているか。社会問題として大きければ大きいほど、解決した時の売上に繋がりやすいので、問題の大きさをアピールする。

Market Sizeは、TAM、SAM、SOMで魅力度合いを伝える。TAM(Total Addressable Market)は獲得できる可能性のある最大の市場規模、SAM(Serviceable Available Market)は実際のその製品がアプローチできる市場規模、SOM(Serviceable Obtainable Market)は実際にその製品が獲得できる市場規模。

市場規模は、第三者の客観的な情報(ネット上のデータや、マケットリサーチのレポートなど)をもとに算出する。

投資家目線ではSOMが数百億円以上ないと魅力を感じない。

Unique Insightは、自分だけが知っている独自の技術や問題解決への切り口と、なぜ今そのアプローチをすれば市場に受けいられるかを伝える。

Business Modelは、マネタイズポイント。二重三重で考えておく必要がある。

一次情報レベルの体験談含む情報が記載されてある良書

結論、とても参考になった。超平たく言うと、いわゆるスタートアップ本みたいな感じだけど、2021年9月1日初版発行ということもあり、参考になる情報が多かった。

Kindleで読んだが、書籍を購入しても良いと思える良書だった。