DX推進も生業としているビジネスマンとしてスキルアップすべく、再読した。
【総務省】「自治体DX推進手順書」の作成
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyosei07_02000116.html
- 自治体DX推進手順書
- 自治体DX全体手順書
- 自治体情報システムの標準化・共通化に係る手順書
- 自治体の行政手続のオンライン化に係る手順書
- 自治体DX推進手順書参考事例集
ふわっとした中身ではあるものの、体系立てて記載されているので、基本的な考え方は理解できると思う。
それと、さすがに総務省のお役人が公表しているだけあって、きれいな日本語で書かれた文章。最初はとっつきにくいけど、慣れたらスラスラと頭に入ってくる文章だと思う(なので、文章のお手本としても読んでいて参考になる気がする)
読んでいて思ったのは、やはり以下の課題がありそうだということだ。
まずはここからだと思う。
DX憲章を作ったとか、庁内体制を構築したという地方自治体は過半数を超えていそうだけど、実態は、形だけ作ったという地方自治体が多いのではないか、という肌感覚だ。実態は、DX担当や、DX推進を兼務している担当が四苦八苦していると思われる。
自治体も人がいないのだ。正確には、「やれる人がいない」のだ。
デジタル・ネイティブな若者世代に期待するのも厳しい気がする。スマホ使えるけど、ビジネスを考えるとPCが使えないといけないし、そもそも必要な知識が異なる。
若者以上の世代は、悲しいことに、デジタルの素養を持っている人材が不足しているのが現状だ。なんでだろう…。国策の失敗か?
また、根底にあるのは「減点方式」と「年功序列」という『公務員文化』だとも思っている。現代では、どちらもフィットしない考え方のはずだけど、40代以上の年代は、その文化に染まっているから、脳内DXがされていない人が大宗を占めているだろう。だから、自治体DX=国のDXは遅々として進まないのかもしれない。
とはいえ、そういう現状を打破するのが楽しい。あれこれ考えたけど、上述した2つが現状でのポイントと考える。
そして、両者とも「勉強会」や「コミュニティ」を庁内で構成するのが良いではないか?と考えている。興味を示す職員は、おそらく一握りだろうが、その一握りをまずはコアメンバとしてトレーニングしつつ、徐々に熱を広める=機運を醸成する。
並行して、ICT系スキルも基礎的な内容をレクチャする。
できれば、業務という感覚ではなくて、ワクワクする遊びという感覚で取り組める、庁内サークル的なムードにしたい。
できる気がする。前向きな職員が特をするやり方がある気がする。