日別アーカイブ: 2022年7月3日

アート×テクノロジー|「野生の思考」の解説を読んで。

レヴィ=ストロース「野生の思考」を中沢新一氏が解説している100分de名著を読んだ。

正直、難解すぎて理解できなかったが、レヴィ氏の言う「構造」というものがどういう概念・考えなのか、ということは、人間の顔と魚を方眼・バランスで表現した図を見てからほんの少しだけ理解できた気がする。

理解できないままでも思ったことは、未開人や先住民たちが自然界をよく観察して、そこから真理を追求してきたということが、現代社会に当てはめるならアート×テクノロジーなのだな、という事だ。

全ての学問が「真理を追求するためのカテゴリ・プロセス・アプローチ・観点の違いなだけ」と今は思っているのだが、大雑把にまとめてしまうと「アート」と言えるのではないか。

一方で、テクノロジーは人間社会をより良くするためのツールであって、現代の人間に受け入れられているのは、人類の根底にある「進化」という琴線に触れているということと、自らの進化によって逆に自分達を追い詰めている状況の解決・共存(例:自然/環境破壊による異常気象など)のために必要だからだと思う。

よって、テクノロジーは必要だし、これからも必要だし、同時に人類を進化させていくのだろう。

そして、その人類の真理を明らかにしようとしているのがアートであって、テクノロジーと主に変化・深海している人類の真理は変化し続けているわけだから、アートも同時に、人類を進化させるだろうし、人類になくてはならない存在だと思う。

アート×テクノロジーは、人の人たる所以を多角的に捉えつつも、現実社会に実装していくプロセスなのではないか。