今更ながら、人生で初めてゆでたまごを作った。
どうでもないことと思っていたら、意外と学ぶことがあったので、あえて細かく書いてみる。
無知の知 ~たまごと僕と茹でること~
ゆでたまご。作るのは簡単だと思うし、何気なく食べる機会は日常にあったので、意識していなかった。かつ、盲目に「作れるだろう」と思っていた(なめていた)。
本日は夕食を摂ったにもかかわらず、どことなく小腹が空いて、その隙間が埋まらない。こういう状態は、誰しもあるのではないだろうか。
お腹は満たされているはずなのに、なぜか小腹が空いていて、何を食べても満足できない。食べ続けて太るパターンだ。
渇きが癒されないので、結構ストレスも受けてしまう。乾きを癒したい。満足!と言いたい。けれど、何を食べたらよいか分からない…。
なにかないだろうか…と冷蔵庫を開けてみると、たまごを発見。よし、これだ。
卵焼きを作ろうかと思ったが、どことなく面倒くさい。わがままな自分だ。
よし、ゆでたまごにしよう。
ゆでたまごは、卵焼きよりも食べたい気がするぞ。久しぶりに食べるときっとおいしいはず。いや、絶対おいしい。
こう考えると、頭ではたまごやきをロックオンしてしまっているから、食べなければ収まらない状態となっていた。
作り方の手順をシミュレーション
さて、早速作ろうか、と。決めたからには即行動。早く食べたい。
鍋にお水を入れて、ガスコンロにセットして火をかけて、煮て、できあがり。調理手順はこうだ。これしかないはずだ。
…ん?けど、何分茹でたらいいんだっけ?
実際に調理、そして振り返り(ノウハウ蓄積)
仲間がきっちり固まっているゆでたまごが良い。茹で時間が短いと温泉たまごになってしまう。だからといって、いたずらに長時間茹でるのは、地球環境にもお財布にも優しくない。
両者を満たすための、適した茹で時間は何分なのか?
ここに気づいた時点で、自分がいままで真剣にゆでたまごを作ってきたことがなかった、ということに気がついた。何気にショックだった。
「知っている」と思っていたことが、「知っているつもりだった」ということに気づいたからだ。ある意味ラッキーと言える。ゆでたまごで気づくことができて幸運だ。
結局、調べてみたところ、10分茹でたらOKのようだ。ちなみに、8分位で温泉たまごができるらしい。
ちょっと不安になりつつ、10分のタイマーをセットして茹でる。10分後に人止めて、お水に晒しながら、緊張しつつ殻をむいてみた。無事にゆでたまごになっていた。嬉しい、できた。
自信へのつながり
この体験から、
- 日常でも「知っているつもり」ということが多くありそうなので、知的好奇心や当然と思わないように気を付けつつ、日々の環境や自分の思考を観察すると、新たな発見がありそう。
- 具体的な手順など、より具体的なシーンを想定すると、気づいていない点・検討漏れている点を把握できて楽しいし、ためになりそう。
という学びを得ることができた。
「次から何も考えずに、ゆでたまごを作ることができる人間になった」という事実は、自信の芽生えにつながった。
ゆでたまごと言って侮るなかれ。小さなたまごから、大きな自信を得ることができて、本当にラッキーだった。