日別アーカイブ: 2022年2月16日

市場規格外とITと。

何の規格?という疑問。

「規格外の野菜」とか聞くけど、そもそも何の誰が決めた規格?と疑問が湧いた。

どうやら「市場規格」といって、JA全農(全国農業協同組合連合会)が決めているらしい。

こういうのって、良い面も悪い面もあるので論じるつもりはないが、工業製品でも一定割合の不良品が出るぐらいなのに、生物である農作物についても規格を設けるって、なかなか思い切ったことをしたな、という気もした。

農業も簡単にはいかない、なんでもそうだけど。

生育技術によってある程度は対応できるんだろう。生産者としても必要努力なのかもしれない。とはいえ、規格外だから市場で取り扱わない=使われてない?というのも、もったいない。

僕は農業をしたことがないが、観葉植物を種から育てようという気になったことが合って、少しトライしたことがある。その時に知ったのは「発芽のための環境条件がある」ということだ。

土に埋めて水をやるだけでは、発芽しない。適した温度、土壌成分などが必要だったのだ。

万物の事象は、やはり奥が深いな、と痛感しただけに、満足に発芽すらできない自分を考えると、農業ってかなり難しいのかも?と思ったものだ。

想いだけでは足りない気がする。ビジネスの仕組みが必要。

さて、規格外の野菜だが、その後は、廃棄されたり加工されたりしているらしい。せめて加工されてほしい、もったいない、と思うが、加工も簡単でない。

何を作る?というアイデアから、製造方法、そして販売。ビジネスとして成立させてはじめて成功。そのためには、販路確保やマーケティングなどの農業意外の要素も必要になる。

廃棄されているものがあるとしたら、やはりもったいないと思う。世の中には、食べたくても食べられない人もいるのだから、うまくマッチングできれば良い気がする。

ITを活用したらすぐにマッチングできそうだが、デジタルデバイドとかITリテラシの問題もあるだろうし、たとえFacebookやInstagramで認知し会えたとしても、輸送する準備や送料などのコスト問題は必ず出てくるだろう。

ボランティアの限界を感じるのはこういう点もある。思いだけでは継続的な実現はできない。だから、ビジネスが必要だと僕は強く思っている。

あますことなく野菜を使う、サスティナブルチャレンジ。

前回の投稿で、吉本興業のSDGsについての取り組みを紹介した。

SDGsの取り組み。→浸透するのは時間がかかる?

その流れでググっていたら、ロバートの馬場さんが規格外の野菜を使って料理をしているサイトと動画を発見したので、ご紹介。

お笑いトリオ・ロバートの馬場裕之さんが考案!規格外野菜のペーストを使った“アジアごはん”レシピ【サステナブルチャレンジ】

のほほんとしていて、馬場さんの雰囲気を余すことなく使えている、良い動画だと思う。内容は、規格外の野菜を使うというだけでなく、その野菜たちもできるだけ残さず使い切る、というスタイルで展開されていく。

サイトに「サスティナブルチャレンジ」とあるが、そのうち、チャレンジというとがんばっている感があるので、そのうちチャレンジではなくて、「するのが普通」になっている世界がくることを祈る。

人によっては、むいた後の野菜の皮でスープを作る、とか工夫されている。すばらしい。

普段の生活で少しずつ意識しながら、自分自身行動しようと思う。

それにしても、馬場さんのヤムウンセン、おいしそうだな。お腹が鳴った。